今年の夏も各地で記録的な暑さが続き、ニュースでは「観測史上最高気温」や「熱中症による救急搬送」が相次いで報じられています。
先日も、北海道の帯広市において最高気温で38℃が観測され、「北海道の夏は涼しい」というのは今や昔の話。
残暑も厳しく暑い日が続く予報になっています。
高齢になってくると、体内の水分量は若い頃より減り、汗をかく機能も衰えてきます。そのため、同様の環境にいても熱が体内にこもりやすくなります。
熱中症予防の基本は「水分」と「塩分」の補給です。喉が渇く前に、こまめに水やスポーツドリンク、経口補水液を口にしましょう。お茶やコーヒーは利尿作用があるため、水や麦茶がおすすめです。また、大量の汗をかいた後は塩分補給も忘れずに行いましょう。
塩飴や梅干しなどが手軽でよいです。
また、エアコンは「贅沢品」ではなく「命を守る装置」と考えてください。設定温度は28℃以下を目安に、扇風機やサーキュレーターを併用すると冷気が部屋全体に行き渡ります。就寝時でも、室温が高い場合は遠慮せず冷房を使いましょう。
家族や近所との声かけも、熱中症対策の大切な一歩です。一人暮らしの高齢者や体調の悪そうな方を見かけたら、遠慮せずに声をかけましょう。熱中症の症状が出ていたら、涼しい場所へ移動し、水分を補給してください。症状が改善しなければ迷わず救急車の要請をしてください。
毎年の猛暑を乗り切るために「自分は大丈夫」という過信を捨て、日々の生活に小さな工夫を取り入れていきましょう。
暑さとの付き合い方を見直すことで自分と家族の命を守ることにつながります。